NO MORE 介護離職!!

介護について考える理学療法士のブログ

自分で人生の選択をするために

どもども、わっさんです。

 

今日も介護お疲れ様です。

 

4月になると新社会人が入ってきたり

異動があったりして

歓迎会も多い時期ですよね。

 

しかし、せっかくの同僚や友人からのお誘いにも

 

「介護があるから…また誘ってね、、、」

 

と断ってしまうこともあるのではないでしょうか??

 

そんなこころ優しいあなたは

今日も羽を伸ばしたい気持ちを

グッとこらえて

介護に向き合っているはずです。

 

でも…たまには

パーっと飲みにいきたくなることもありますよね? 

 

世の中の介護をしている方々は

一生懸命で、本当に頭が下がります。

 

日本人の気質もあるのかもしれませんが
「責任感が強い」ように感じます。

 

いや、むしろ強すぎる傾向があるのではないでしょうか?

 

そこで今日は

自分の状態を客観的にみることによって

「自分の人生を選択しよう」

という内容でお届けします。

 

【目次】
1、主観と客観の違い
2、家族という呪縛
3、客観視するためのメタ認知能力
4、メタ認知能力が高まると
5、まとめ


1、主観と客観の違い


まずは言葉の定義です。

 

主観:その人ひとりのものの見方

客観:当事者ではなく、第三者の立場から観察し、考えること

参照:goo辞書

 

とあります。

 

昔から「三人寄れば文殊の知恵」

というように 、一人だけの視点ではなく

様々な意見を持ち寄ることを

大切にされてきたことがわかりますね。

 

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しかし実際の介護場面では

介護者が一人きりになってしまうことが

とても多いです。

 

場合によってはホームヘルパー

看護師が訪問があるかもしれませんが、

介護をしている方にとっては

今までやってきたことが

「当たり前」

になってしまいがちです。

 

さらに

人によって介護にかかる負担や時間は異なりますが

毎日それを続けていることで

最初は大変だった介護も慣れてきて

違和感がなくなっていきます。

 

よくもわるくも

どんどん主観的な割合が増えてくるということになります。

 

2、家族という呪縛

 

その結果、

オムツを替え、

食事を準備し

風呂の介添えもする

 

そうだ!!

買い物にも行かなくちゃ

 

あっという間に介護だけで

1日が過ぎさっていきます。

 

いろいろなお宅に訪問して感じるのが

「介護疲れ」

にはなかなか気がつかない

 

ということです。

 

毎日のことだから、この位の疲れが

「当たり前」 

になってしまうのです。

 

自分のことは後回しになってしまい

「あれ…最後に美容室に行ったのはいつだっけ、、、」

と鏡をみて我に戻ったことはありませんか?

 

加えて親だから、

もしくは配偶者だからという

理由で家族は毎日毎日

朝から晩まで介護に向き合っています。

 

会社員と違って定時なんてありません。

真夜中に「おーーい!!」

と叫ばれればトイレに連れていかなければなりません。

 

そんな家族は

「自分がささえなくちゃ」

という責任感がとても強いです。

 

恋は盲目

といいますが、

 

 現代の日本には

「介護は盲目」

 

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という言葉があってもいいと

思います。

 

それぐらいみなさん「介護」を背負いこんでしまっている

ように感じます。

 

いま社会で叫ばれている

働き方改革」に通じるものがあるのではないでしょうか??

 

 

「働」と言う字は

「人」が「動」と書きます。

 

家族を支えるために

みんな必死で働きながらも介護をしています。

 

給与の有る無しに関わらず、

家庭での介護も働くことに含めて考えなくてはいけません。

 

定時もなく、夜な夜なトイレに行くたびに起こされる

生活を想像したことがありますか?

 

子育てのように成長すれば夜泣きが収まるのとは訳が違います。

 

そんな大変な思いをしている

あなたに必要なのことがメタ認知を身に付けることです!

 

3、客観視するためのメタ認知能力

なぜ私がこんなネガティブキャンペーンをするかというと

それはただ一つ

 

「共倒れ」を防ぐためです!

 

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あなたが倒れたら、

変わりに介護してくれる人がいますか?

 

家族は最後まで家にいたいにも関わらず

それが叶わなくなってしまいます。

 

そこで今回

お伝えしたかったのが

メタ認知

というキーワードです。

 

認知という言葉は

 

認知症という言葉から

イメージしやすいと思います。

 

「メタ」という言葉の意味は

 

メタ(meta-)とは、「高次な-」「超-」「-間の」「-を含んだ」

「-の後ろの」等の意味の接頭語ギリシア語から。

引用:Wikipedia

 

と言うことは、高次の認知、超認知

となるわけです!!

 

え??

 

意味がわからない??

 

そうですよね!笑

 

もう少し噛み砕くと

 

認知というのは

自分一人の中での考えです。

 

イメージとしては、そこから幽体離脱して

自分の頭の中を覗き込むわけです。

全体を俯瞰してるような感じですね。

 

あぁ〜自分はいまこんなことを考えているんだな〜

って。

 

これってどういうことかというと、

ひとり脳内会議みたいなものです。

 

なので、主観的なんだけど、もう一人の自分が

どんな風に考えているのかをモニタリングしてくれているような

イメージ。

 

非常に抽象的ですが

メタ認知能力があがることによって

 

視野が広がり、選択肢が増える

 

ということです。

 

4、メタ認知能力が高まると

 

一つの考え方にこだわらずに

柔軟な考え方ができるようになります。

 

その結果、選択肢が増えるということにつながります。

 

介護に置き換えると

 

自分で全てやらなくてはいけない

という固定概念から

 

代替手段を検討する

という段階に進むことができるようになります。

 

例えば、毎日家で介護している方でしたら

 

・ヘルパーさんに手伝ってもらう

・デイサービスに通ってもらう

 

これだけでも、あなたの身体的・心理的負担は大きく解消されるはずです。

※上記のサービスを利用するためには介護保険の申請が必要となり、状態に応じた適正なサービスの提供が基本となるため、個別性が高いです。

 

少し話が脱線しますが

 

最近

エッセンシャル思考という本を読みました。

 その中で

一番重要なことを選ぶためには

まずは様々な可能性を模索することが大切

 

と書いてありました。

 

多くの人はあまりよく考えずに

とにかく「やる」ということを選択してしまいます。

これが非エッセンシャル思考

 

時間・体力という資源は限られているのにも

関わらず、自分の限界まで物事を詰め込んでしまう。

 

例えるなら

コップに水をなみなみまでついでしまい

いまにも溢れ出してしまいそうな状態です。

 

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コップの水が溢れ出してしまう前に

自分自身の状態を客観的にとらえることが

結果として

健全な介護を続けることに

つながります。

 

まとめ

 

今回は毎日の介護に追われているあなたへ

客観的になることの重要性をお伝えしてきました。

 

スポーツ選手のように毎日ストイックに介護に取り組めれば良いですが

介護は毎日のことで生活の一部です。

 

そしてなによりも

介護している方の健康ありきです

 

共倒れにならないためにも

客観的に考える力

すなわち「メタ認知能力」を高めて

いきましょう。

 

具体的な方法についてはまた詳しく

記事にしたいと思います!!

 

明日の介護に少しだけ前向きに

なれるよう。

 

あなたの心と体に

ほんの少しのゆとりが

保てるよう。

 

陰ながら支えになれるような

ブログにしていきたいと

思います。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました!!