親子で買いもの物語〜ねぇ、久しぶりに買い物にいかない?〜
どもども、わっさんです。
今はインターネットの普及によって
ワンクリックでなんでも買えちゃう時代です。
ペッドボトルからお米まで
なんでも玄関まで持ってきてくれます。
しかし読者のあなたは一昔前まで家族で
近所の八百屋さんや魚屋さんへ
買い物に行っていましたよね?
あれ…
最後に一緒に買い物に出かけたのはいつだったろう??
いつもは介護が必要な家族と
一緒に買い物に出かけることが
どんなに素晴らしいか
リハビリテーションの視点から
おはなしします。
「心構え」
大事なことなので最初にお伝えします。
今日は親と久しぶりの買い物
少しぐらい予定がずれても
疲れちゃって帰ってきたとしても
決して「出来なかったレッテル」
を貼らないでください。
気長にお出かけを楽しむくらいの気持ちでいきましょう。
高齢者は出来なかったことや失敗に対して
とても敏感になりやすく、
その失敗自体が「喪失体験」
→こんなこともできなくなっちゃったのね…
という負の体験になりやすいからです。
まず、買い物という一連の
流れに至るまでにどんなことを
しているのかを分けて考えていきましょう。
これから、お伝えする流れはあくまでも
理想形なので、途中でできないことが
ありそうな場合には、フォローしてあげることを
お忘れなく!!
大事なことは買い物に行くことで
「家から出るきっかけを作ること」なんです!!!
1、お出かけ前の身支度
→やるならとことんやりましょう。
すっぴんで出かけるなんで勿体ない!!
女性なら髪をセットして、薄く口紅を塗ってもいいですね。
お母さんのお気に入りの洋服を出してあげましょう。
男性ならヒゲを剃って、髪の毛もピシッと決めていきましょう!
鏡を見たり、身だしなみを気にすることは
他人と交流することが少なくなった
高齢者に「他人の目」を意識させる大切なポイントです。
2、忘れ物がないか声をかける
バックにお財布、鍵、ティッシュ、ハンカチ、携帯電話を詰め込みます!
買い物に行くだけでも準備しなくちゃいけないものはたくさんあります。
外出に必要なものを短時間で揃えることができるか
→何がどこにあるか、普段から整理整頓、ものの置き場所を
把握しているかの確認ができます!
3、家の戸締りや電気ガスのチェック
久しぶりの外出となると、今まではちゃんと自分で確認していたことも
家族任せになってしまいます。
ここであえて「ごめんー、裏口の鍵が開けっ放しにしてたかもー
、ちょっと見てきてー」
などということで、忘れかけていた防犯意識を高めましょう!
4、献立を考える
いつも食事を作ってもらっていたり、宅配弁当で済ませていると
献立を考えるのも一苦労かもしれません。
そんな時はあなたが小さい頃によく作ってもらっていた
「母の味」をリクエストすると良いかもしれません。
人間は手続き記憶に関しては長い間覚えられると言われているため
、よく作っていたものなら大きな失敗をする可能性が低いです。
※手続き記憶とは:
自転車に乗ったり、楽器を演奏するなど反復することで
体で覚えている記憶のことです。
5、買い物をする
今日の献立を考えつつ
季節の野菜や旬の魚などの話をしながら
売り場をゆっくりと回ってみてください。
もしもスーパーに行くまでに疲れてしまった場合には
イートインスペースで休憩したり、
カフェで一息ついてからお買い物するといいですね。
6、食材探し
今のスーパーは品揃えが豊富なので
お目当のものを探すのが大変かもしれません。
そんな時には、天井からぶら下がっている
看板に注目してもらいましょう。
まずは大きなカテゴリーの棚に向かうことで
こちらが誘導しなくても自分でお目当のものを見つけることができます。
7、会計
ここはあえて「お財布」を渡してください。
お釣りがあっているか、小銭を使おうとしていたかなど
見るべき視点は盛りだくさんです。
※最近では「セルフレジ」なるものが
誕生していますが、そこはあえて有人のレジでお支払いをしてください。
8、帰宅後
ご家族は久しぶりに買い物に出かけて
すごく疲れてしまったかもしれません
荷物を冷蔵庫に入れて、一休みしましょう。
水分補給も忘れずに。
その後で、気力・体力が余っていたら、
久しぶりに親子で台所に
立ってみましょう。
おそらくあなたはなんとも不思議な気持ちになるはずです。
むかし台所で手伝いしたことを思い出したのではないでしょうか??
今も親と子という関係に変わりはありません。
親は歳をとって、私も大人になった。
今も親子で料理をすることになんら変わりはないですよね。
童心に戻れる良い機会です。
9、一緒にご飯を食べよう
もしあなたにお子さんがいるのであれば
一緒に食卓を囲みましょう。
テレビを消して、今日の出来事を
みんなに話しながら
親御さんが一生懸命料理をしてくれたことを
みんなで喜んであげましょう。
10、最後に
みんな誰しも「役割」をもっています。
それは年代ごとに変わり、
誰かの子供であり、兄弟・姉妹であり
そのうち誰かの恋人になり、誰かの配偶者になり
親になる。
そしてずーっと家族を支えてくれてきた
はずです。
今は、あなたや周りの人に
「介護をされる人」
になっていると思い込んでしまっているかもしれません。
しかし、今日の買い物に出かけることで
「まだ自分にもできることがある」
という自信を取り戻す
良いきっかけになるのではないでしょうか。
週末天気が良ければ
ご家族を買い物に誘ってみてください♪
最後までお読みいただきありがとうございます!!